2017年11月29日
Spec-ZERO。
本日は注目のSpec-ZEROを解説させていただきます!
まず、この写真はプロトサンプルでアカキン以外のカラーはボツおよび変更になりました。細部にわたる仕様変更と調色により現在製品版を塗装中です。

さて、Spec-ZEROのコンセプトは「スローピッチ専用セミロング」。開発を進めるにあたり、よりディープゾーンでしっかりと横を向くセミロングジグを開発すべくスタートしました。
100mを超える水深でいかに横向きアクションを繰り出せるか?150m、200m、300m・・・深くなればなるほどジグを横向き姿勢にすることは実際には困難になります。
ジグを横向きにする方法は大きく分けてアップとフォールの2つ。アップでは鋭い入力と高弾性ロッドを組み合わせ、ジグを「飛ばす」ことで横向きアクションを繰り出しますが、これは一般的なスローピッチのタックルやアカムツタックルでは不可能です。
ライトタックルでもディープゾーンで横向きアクションを出すにはフォール時にどうするかになりますが、アップと違いフォールではその要素の多くをジグの性能に頼ることになります。通常のセミロングジグはボディで水を受けて横向きアクションを出そうとしますが、ディープゾーンではなかなか困難なことでもあります。つまり、数百mも出ているラインに水圧や潮の流れを抵抗として受けているため、ジグ本体には上方へ引っ張られる力が働きます。つまり、ジグが立った状態でアクションし続けることが実際にはほとんどであり、ジグが出す波動やわずかな動きでターゲットに口を使わせているというのが現実です。
しかし、そんなディープゾーンでもジグを簡単に横向き姿勢にすることができれば、ジギングの幅が広がり今まで反応しなかったターゲットに対しても非常に効果的であることはすぐに想像できると思います。
では、どうしたらフォールさせるだけ(アップを伴わない止めからのフォールなど)で横向きアクションを出せるのか。REALSの答えはジグのボディをセクションごとに「大きなウエイト差」が出る設計にすること、でした。つまり、狙いとしてはフォール時に抵抗の大きな数百mのラインを引っ張ってヘッド部をいかに落とすことができるかが重要だったのです。
その「大きなウエイト差」を手に入れるために必要だったのがREALS独自のC.P.S.(センタープレートシステム)でした。センターバランス、センター重心でありながらそのセンターにはウエイトとなる鉛がほとんど無い。それでいてステンレスプレートにより必要な強度は確保。ヘッド部にウエイトスポットを配置することでラインを抑え込むおじぎアクションを可能にし、フォール時に安定した姿勢を保つためのリア部のウエイトスポットも確保。ディープゾーンで動くための渾身のカタチこそがこのSpec-ZEROであります。もちろん100mより浅いレンジでも魅惑的なフォールでターゲットを追い詰め、ディープゾーンではそのメリハリの効いたボディの凹凸で他のジグにはない波動を発生させ、テンションフォールにおいても独特のバイブレーションを発生させバイトを誘発します。
初期のテストではより厳しい条件でしっかりと動き、結果が出るかを見極めるためライトラインではなく、抵抗の大きいPE3号+ナイロン50lb.で宮古島のカンパチ&カンナギ狙いからスタート。水深200〜250mをカンパチが好むハイピッチではなく、止めからのフォールやロングフォールジャークをあえて多用することで検証。アカムツであればジグが横を向かなくてもタテアクションのみで釣りが成立しますが、カンパチはそうはいかない。しっかりと横向きアクションからのスライドフォール等ができなければ釣果は激減しますが、最初に狙い通りのロングフォールジャークでバイトしてきた10キロクラスを皮切りに非常に良い反応を得ることに成功。この結果を受け、ライトラインではより動くと判断し中深海でもテストを続けるとアカムツ、キンメダイ、さらに深海のアコウダイをもキャッチし、近海のターゲットにも抜群の釣果を叩き出し製品化が決定。ここまで、2年もかかってしまいました(^^;;
しかしながら、これはPLATE JERKERが完成した時のキャッチコピー〜スロージグに革命を〜に負けないか、それ以上のインパクトがあるため、ぜひともスロージガーな、そしてこんな長文を最後まで読んでくださる皆様にこそ使っていただきたい!スローピッチ専用セミロング『Spec-ZERO』をよろしくお願いいたします!!
まず、この写真はプロトサンプルでアカキン以外のカラーはボツおよび変更になりました。細部にわたる仕様変更と調色により現在製品版を塗装中です。

さて、Spec-ZEROのコンセプトは「スローピッチ専用セミロング」。開発を進めるにあたり、よりディープゾーンでしっかりと横を向くセミロングジグを開発すべくスタートしました。
100mを超える水深でいかに横向きアクションを繰り出せるか?150m、200m、300m・・・深くなればなるほどジグを横向き姿勢にすることは実際には困難になります。
ジグを横向きにする方法は大きく分けてアップとフォールの2つ。アップでは鋭い入力と高弾性ロッドを組み合わせ、ジグを「飛ばす」ことで横向きアクションを繰り出しますが、これは一般的なスローピッチのタックルやアカムツタックルでは不可能です。
ライトタックルでもディープゾーンで横向きアクションを出すにはフォール時にどうするかになりますが、アップと違いフォールではその要素の多くをジグの性能に頼ることになります。通常のセミロングジグはボディで水を受けて横向きアクションを出そうとしますが、ディープゾーンではなかなか困難なことでもあります。つまり、数百mも出ているラインに水圧や潮の流れを抵抗として受けているため、ジグ本体には上方へ引っ張られる力が働きます。つまり、ジグが立った状態でアクションし続けることが実際にはほとんどであり、ジグが出す波動やわずかな動きでターゲットに口を使わせているというのが現実です。
しかし、そんなディープゾーンでもジグを簡単に横向き姿勢にすることができれば、ジギングの幅が広がり今まで反応しなかったターゲットに対しても非常に効果的であることはすぐに想像できると思います。
では、どうしたらフォールさせるだけ(アップを伴わない止めからのフォールなど)で横向きアクションを出せるのか。REALSの答えはジグのボディをセクションごとに「大きなウエイト差」が出る設計にすること、でした。つまり、狙いとしてはフォール時に抵抗の大きな数百mのラインを引っ張ってヘッド部をいかに落とすことができるかが重要だったのです。
その「大きなウエイト差」を手に入れるために必要だったのがREALS独自のC.P.S.(センタープレートシステム)でした。センターバランス、センター重心でありながらそのセンターにはウエイトとなる鉛がほとんど無い。それでいてステンレスプレートにより必要な強度は確保。ヘッド部にウエイトスポットを配置することでラインを抑え込むおじぎアクションを可能にし、フォール時に安定した姿勢を保つためのリア部のウエイトスポットも確保。ディープゾーンで動くための渾身のカタチこそがこのSpec-ZEROであります。もちろん100mより浅いレンジでも魅惑的なフォールでターゲットを追い詰め、ディープゾーンではそのメリハリの効いたボディの凹凸で他のジグにはない波動を発生させ、テンションフォールにおいても独特のバイブレーションを発生させバイトを誘発します。
初期のテストではより厳しい条件でしっかりと動き、結果が出るかを見極めるためライトラインではなく、抵抗の大きいPE3号+ナイロン50lb.で宮古島のカンパチ&カンナギ狙いからスタート。水深200〜250mをカンパチが好むハイピッチではなく、止めからのフォールやロングフォールジャークをあえて多用することで検証。アカムツであればジグが横を向かなくてもタテアクションのみで釣りが成立しますが、カンパチはそうはいかない。しっかりと横向きアクションからのスライドフォール等ができなければ釣果は激減しますが、最初に狙い通りのロングフォールジャークでバイトしてきた10キロクラスを皮切りに非常に良い反応を得ることに成功。この結果を受け、ライトラインではより動くと判断し中深海でもテストを続けるとアカムツ、キンメダイ、さらに深海のアコウダイをもキャッチし、近海のターゲットにも抜群の釣果を叩き出し製品化が決定。ここまで、2年もかかってしまいました(^^;;
しかしながら、これはPLATE JERKERが完成した時のキャッチコピー〜スロージグに革命を〜に負けないか、それ以上のインパクトがあるため、ぜひともスロージガーな、そしてこんな長文を最後まで読んでくださる皆様にこそ使っていただきたい!スローピッチ専用セミロング『Spec-ZERO』をよろしくお願いいたします!!
Posted by reals2 at 22:29│Comments(0)
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